中性脂肪を正常値に戻すには

どんどん太る!血液もドロドロになる中性脂肪とは

私はこれまで健康診断などで、何度となく「中性脂肪が高い」と診断されてきました。
30年近く前から中性脂肪とは何かさえ十分に知らないまま「中性脂肪とコレステロールが高い」といわれ続けてきたわけです。

 

中性脂肪が高いと、様々な病気を引き起こす原因となるため減らす必要があるのですが、直近の数値が何と541ml/dlだったことから、正常値に近づけたい、減らしたいという思いから痩せる決心をしました。

中性脂肪とは、と考える人


お陰で今では80kg近い体重が、60kgを割り込むまでになりました。

 

例えば中性脂肪が高いと、糖尿病になったり、動脈硬化の原因となる場合が多いといわれます。心筋梗塞や脳梗塞などのような、生死にかかわる危険性が高い病気を発症しかねません。

 

しかしながら、中性脂肪とは、本来、私たちのお腹周りについていて、大切な体の臓器を守ったり、空腹時にはそれがエネルギー源になったりする、とても必要なものです。

高中性脂肪血症

ところで、食事を済ませてから12時間以上経過して、血液検査で血液中に中性脂肪が150mg以上あるような人は「高中性脂肪血症」と医師に診断されることになります。

 

なお、脂質異常症(高脂血症)には、コレステロールだけが多い「高コレステロール血症」、中性脂肪だけが多い「高中性脂肪血症」、コレステロールと中性脂肪の両方が多い「高コレステロール高中性脂肪血症」があります。

脂質異常症の診断基準は、検査値がこのいずれかだと脂質異常症だといえます。

  • 悪玉コレステロール(LDLコレステロール)     140mg/dl以上
  • 善玉コレステロール(HDLコレステロール)     40mg/dl未満
  • 中性脂肪(トリグリセライド)           150mg/dl以上

この中性脂肪の値が、150mgから300mgならば、まだ軽症の部類です。
栄養指導を受けるなどして中性脂肪を減らすよう食事を改善すれば正常値に戻すことができます。

 

300mgから600mgの人は中等症で、600mg以上になるとかなり重症です。
中等症以上となるとと、 本格的に治療を開始しなければいけません。

 

※ 中性脂肪の基準値

30mg/dl未満 中性脂肪が低すぎる
30〜150mg/dl未満 中性脂肪が正常値
150〜300mg/dl未満 中性脂肪がやや高い(軽症)
300〜600mg/dl未満 中性脂肪が高い(中等症)
600gm/dl以上 中性脂肪が非常に高い(重症)

 

中性脂肪には、粒子が大きいタイプ粒子が小さいタイプの2種類あります。
当然大きい方を減らすようにした方が、全体として中性脂肪をたくさん減らすことができます。

粒子の大きい中性脂肪 粒子の小さい中性脂肪
食事由来のものが血液中を流れている 肝臓で作られたもの

 

大きいタイプは、食事によってその量が変化する為、食事をバランスよく摂っていくことがポイントです。
小さいタイプは、体が消費したエネルギーの残りを肝臓で中性脂肪に変えて蓄えられるものです。
重症に至るまでに、早い段階で中性脂肪を減らすために、食事を改善していくことが治療の近道です。

脂肪の種類と中性脂肪の本来の働き

私たちの体内には、多くの脂肪が必要とされています。
体脂肪には、皮下脂肪、内臓脂肪、血中脂肪、細胞膜を構成する脂質の4つですが、中性脂肪はこの中の血中脂肪の一つです。

 

そこでまず、体脂肪の種類を、順次説明していきます。

脂肪の種類

  • 皮下脂肪… 皮下と筋肉の間につく中性脂肪の総称。細胞の数で増えてゆく。分解されにくい性質がある。
  • 内臓脂肪… 肝臓など、臓器の周囲につく中性脂肪の総称。細胞の数は増えないが、その個体が膨らむことで増えてゆく。たまりやすいが分解もされやすい。
  • 血中脂肪とは… 血液中に溶けている中性脂肪、遊離脂肪酸、コレステロール、リン脂質の脂肪をひとまとめにして『血中脂肪』と呼んでいます。
  • 細胞膜を構成する脂肪とは…

4つの血中脂質

中性脂肪とは、血中脂質の一つです。体内にある脂肪の内の9割が中性脂肪ですが、脂肪酸やコレステロールなどを生み出す大もとでもあります。

  • 中性脂肪(トリグリセライド)とは… 体脂肪の9割を占めています。

    貯蔵エネルギーとして脂肪細胞に貯えられていますが、必要に応じて脂肪酸になりエネルギーとして使われます。食物を通して体外から摂取され、肝臓で合成されます。また、中性脂肪からコレステロールがつくられ、全身に運ばれます。

  • 脂肪酸(遊離脂肪酸)とは… 脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪が分解されてできる脂肪です。20分程度の運動をすると、脂肪細胞から排出され、エネルギーとして消費されます。また、肥満によって蓄えられた脂肪が増加すると、この遊離脂肪酸が血中に移動し、それがインスリン抵抗性を高め、血糖値を高くします。
  • リン脂質とは… 体脂肪の1割以下。脂肪など、溶けにくい物質を液体になじませる役割を持つため、中性脂肪を血液中に細胞膜を作り出す成分。
  • コレステロールとは… 体脂肪の1割以下。血中細胞の一種であり、体の機能を調整するステロイドホルモンの一種。密度の濃さから『LDLコレステロール』と『HDLコレステロール』の2種に分類されている。
  • LDLコレステロール: 通称『悪玉コレステロール』と呼ばれています。
    肝臓でつくられたコレステロールを動脈壁や末梢組織へ運ぶ働きを持っています。
    重要な役割を担っているのですが、これが増加しすぎると生活習慣病になります。
    人間の体は何事もバランスがいいということが大切です。

     

    HDLコレステロール: 通称『善玉コレステロール』と呼ばれています。
    体内の動脈壁や抹消組織にあるコレステロールを回収し、肝臓に戻す働きを持っています。
    こうした働きによって、生活習慣病を予防しています。

体型からみた脂肪

ここでは、体形から見た大きく2種類の脂肪についてご紹介いたします。

リンゴ型、洋ナシ型

リンゴ型肥満

内臓肥満型。外見的には、腹部に多く脂肪が貯まるタイプ。
男性に多く、肥満による合併症を起こしやすいといわれている。
ただし、運動による肥満解消し易い。

洋なし型肥満

皮下肥満型。外見的には、腕や臀部などの皮下に脂肪が貯まります。
このタイプアは女性に多く、肥満による合併症を起こしにくいといわれます。
但し、痩せづらいという特徴もあります。

計算式: ヒップ÷ウエストの値 …男性で1以上、女性で0.8以上ある方

※ 内臓肥満型の可能性があります。

肥満による合併症と中性脂肪

中性脂肪などが増えて肥満になると、以下のような合併症が懸念されます。
中性脂肪とは、なくてはならない重要な役割がある半面、多過ぎると以下の病気を発症するきっかけにもなります。

糖尿病、高脂血症、高血圧症などの生活習慣病 ・ 動脈硬化、心筋梗塞などの心疾患
通風、無呼吸症候群、胆石、腰痛、変形性関節症、不妊症、乳ガン など

脂肪を溜め込まないためには?

脂肪を貯め込まないようにするには、自らの生活習慣をあらゆる点から見つめ直してみる必要があります。
食事量やその内容、運動の方法とその量についてです。

 

現代の生活は、とかく体を動かすことが少なくなっています。
体を動かさないということはあなたの基礎代謝も下がっていると考えられます。
基礎代謝を上げる方法などしっかりと手順よく進めていきましょう。

食事の改善

何といってもこれまでの食習慣を確りと検証してみましょう。
あなた自身が判断するのではなく、しっかりとホリスティックに栄養学を学んだ人に依頼するのが一番です。

 

これまでの日本におけるカロリー中心の栄養学ではなく、酵素や分子生物学の観点からも栄養学が理解できる人がベストです。暴飲暴食を避けた、バランスのよい食事を心がけていきましょう。

運動と筋力アップなどによる代謝のアップ

中性脂肪と脂肪について説明する医師

運動自体が過剰となったエネルギーを消費しますが、同時に筋力がアップされると基礎代謝も向上するということになります。

 

筋力アップは、簡単なストレッチでも行うことができます。特に重要な筋肉なのは太い筋肉を先ず鍛える、刺激して太くするということを考えることです。背中から腰、恥骨配されている大腰筋が太い筋肉です。

ウォーキングなどの有酸素運動

減量の目標は月当たり1〜2kgに据えて、ウォーキングや水泳、ジョギングなどの有酸素運動を行いましょう。特に、ウォーキングは会社の通勤等の途中にも簡単に挟み込むことができます。目的地の一駅手前で降りて、目的地まで歩くような時間配分ができると、いつでも運動ができますね。

ストレッチなど

ストレッチといっても、何も小難しく考える必要はありません。
ストレッチの対象となる筋肉には、浅い所にある筋肉と深いところにある筋肉があります。
ゆったりと一定時間、同じポーズをとると深層筋が刺激されて、筋肉量も次第に増えていきます。
腰痛解消、顎関節症解消でも人気の全米一の運動療法エゴスキューやヨガ、ピラティスなどが適当です。

 

生活習慣病である糖尿病・脂質異常症(旧高脂血症)・高血圧症に、内臓肥満が合わさると『死の四重奏』といわれるほど、致死率が高くなるといわれています。皮下脂肪型に比べ、自覚症状がなかなかハッキリしないのが内蔵肥満型です。

 

しかし、内臓脂肪は自覚さえできれば、皮下脂肪よりもダイエット効果が出やすいものです。ビール腹、太鼓腹だからとあきらめずに、毎日コツコツと運動を重ねていけば肥満による合併症は、必ず防ぐことができます。